山崎と新八
「っぶゅ……っ! む……、 な、 何ですか山崎さんんっこれっ!」
差し入れに、 と手渡した缶飲料に口をつけた途端に噴出された。
気管に入ってしまったのだろうか、 咽ながらも新八君が言い放った台詞に困惑する。
「え……? 何って、 ……普通のコーラだけど……?」
「こーら? ……へェ、 これが……。
何か、 口の中ちくちくするんですけど……。」
口元を袖で拭いながら、 新八君は物珍しげに缶を眺めている。
「……新八君もしかして炭酸苦手だった?」
「苦手っていうか……、 初めて飲みました。」
まだ違和感が取れないのか、 むぐむぐ動く口元。 やけに老いぼれて見える。
―確かに普段ジュースとか飲む印象無かったけど。 いつもお茶ばっか飲んでる印象だけど……。
今度は慎重に缶に口を寄せて、 ちびりちびりと飲む。
初めて味わう刺激に慣れないのだろう、 戸惑った表情で。
―その年までコーラもサイダーもふぁんたもまうんてんでゅーも飲んだことないなんて……。
そんな年寄りじみたところも可愛いんだよなァ、 なんて思いつつも、 彼のこれまでの食生活に同情を禁じ得なかった。
PR
この記事にコメントする
最新記事
(01/03)
(02/26)
(02/22)
(02/20)
(02/12)
手ブロ
ブログ内検索
アクセス解析
カウンター