「新八ィ、 膝枕ァ。」
「……今はダメです。」
「あァ? 何ケチくせーこと言ってんだ。 オラ、 社長命令だ。 膝貸せ。」
「あっ! ちょっ……、 もォ、 止めてくださいよ。 嫌ですってば!」
拒絶の言葉に耳を貸さず、 銀時は新八の膝に頭を乗せた。 眼前にある腹に顔を埋める。
日頃鍛錬を欠かさないのだろう、 新八の腹部は綺麗に引き締まっている。 それでも子供特有の肌の柔らかさ、 体温は着物の上からでも伝わってきた。
そのままの体制で拘束するように腰に手を回し、 胴体の細さを再確認。
鼻から肺いっぱいに空気を吸い込んだ。
新八の体臭。
この妙に安らぐ匂いの素が酸素と共に赤血球に乗って、 体中を駆け巡ればいい。 俺のヘモグロビンはきっとこいつを受け入れる。
髪の毛の一本一本、 足の爪先に至るまで充足感が染み渡る。 じわりじわり、 融けだしそうだ。
―くぅー、 きゅるるるぅ……
「…………悪ィ、 腹減ってた?」
「だから嫌だって言ったのにっ!」
空腹を告げる腹の音ごと味わおうと、 更に深く息を吸った。
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